3週連続で学会に参加してきました。
すべて東京でしたので、
札幌からですとアクセスはいいですね。
点滴療法研究会は、
最新のエビデンスに基づいた点滴療法を提供する医師を会員とするグループです。
欧米では科学的に根拠のある点滴療法が代替統合医療・アンチエイジング医療の現場で広く行われています。常に最新の点滴療法を提供できるように最新の医学的情報を学び、常に患者さまが安全に点滴療法が受けられるように技術を磨いていきたいと思っています。
PRP療法(自己多血小板血漿療法)
今回の研究会では
ヤンキースの田中投手でも話題のPRP療法について学んできました。
血小板はさまざまな成長因子を放出することが知られております。
効率よく、また安全に(自己血液を使用しますので)、
局所に投与することで
さまざまな効果がもたらされるようです。
創傷治癒はもちろんのこと、
しわの治療にも効果的ということでした。
非常に魅力的な治療と思われます。
サプリメント
みなさんもサプリメントを取られている方は多いと思います。
当院では、
皮膚の治療をメインターゲットとはしておりますが、
皮膚は全身の鏡とも言われておりますので、
全身の健康そのものから整えていくことは、
非常に重要と考えています。
サプリメントなんて、
「どこのでも同じだから安い方がいい」
と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。
実は、私もそう思っていた一人です。
しかし、勉強していくうちに考えは大きく変わってきました。
中国産の(すべてが悪い訳ではありませんが)ものは、
かなり劣悪な条件で生産されていることが多いようです。
原料、作成方法等
すべてにこだわって製造されたものは
当然、ある程度価格も高くなりますが、
確かな品質、つまり確かな効果を得られることができます。
健康のために、摂取するもので健康を害していては本末転倒ですね。
当院では、
ビタミンC、コエンザイムQ10
などこだわって取り扱いをさせて頂いております。
お気軽に御相談ください。
(ご希望があればかなり豊富な種類からお取り寄せすることもできます)
当院でもご好評いただいております
マイヤーズカクテル、高濃度グルタチオン、ビタミンC、プラセンタ等についても
新しい情報を得ることができました。
ぜひお試し下さい
2014年7月25日金曜日
2014年7月17日木曜日
美容皮膚科学会
先週は土曜日を休診にさせていただいて
学会に参加してきました。
美容皮膚科学会は他の皮膚科の学会とは少し雰囲気が違いますね。
まず、女性の参加者が多いのと
参加する方も講演される方も
若い方が多いように思います。
また企業展示のブースもかなりのにぎわいでした。
美容皮膚科の領域といいますと、自由診療を含むことも多いですので、
大学病院に勤務されている方よりも開業医の先生の割合も高いようです。
興味深いトピックスについていくつかこちらでも御紹介させて頂きたいと思います。
1. トレチノイン
トレチノインは皮膚のターンオーバーを促進することは知られており、日本では、どちらかというとシワの治療に用いられますが、濃度を上げることにより、シワよりもシミの治療に非常に有効とのことでした。ハイドロキノンとの併用により相乗効果もありますので、当院でも引き続き、積極的に取り入れていこうと考えています。
2. にきび跡
にきび治療のゴールは「微小瘢痕の予防」というご発表がありました。にきびの治療にディフェリンは標準治療として用いられていますが、ある意味予防的に投与を継続することで微小瘢痕の予防につながるということでした。日本では予防という概念のために保険診療を行うことはすすめられていませんが、ディフェリンについては、予防目的に使用することが重要であるということでした。
3. IPL
IPLに関する最新の知見も得ることができました。いわゆるskin rejuvination として全顔に照射した後に、より波長の短めのもの(510nm 程度)をより濃いシミに照射することにより、効果を高めるということでした。ぜひ取り入れていこうと思っています。
より波長の短い420nm 程度の波長がにきびに効果的という発表がございました。当院でのIPL装置ソラリでもカットフィルターを用いてにきびの治療を行っています。吸収波長を有するポルフィリンに効果的に働きにきびを改善すると考えられています。
4. ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、角質の除去により、毛孔閉塞の改善をもたらし、にきび等に効果があることは知られています。サリチル酸マクロゴールや、グリコール酸等が使用されていますが、それそれの利点を改めて確認することができました。当院ではサリチル酸マクロゴールを使用しています。安全性という意味では極めて優れていますし、十分な角質除去能を有しているとのことでした。
5. 女性のびまん性脱毛
薄毛で悩まれている女性は非常に多いですね。
分類として
a. 男性型脱毛症
b. 休止期脱毛
c. 加齢による変化
と分けられます。
休止期脱毛を来すものとして、
甲状腺機能異常、膠原病、梅毒(2期)、
肝機能障害、腎機能障害、糖尿病、悪性腫瘍等が
あげられます。
まず、これらをスクリーニングし、さらに
薬剤性の可能性を否定することが重要です。
ある種の抗うつ剤、高脂血症の薬剤等で
脱毛症が起きることも知られています。
現在、女性のびまん性脱毛症に対して、
日本で使用可能な治療(いわゆるエビデンスがあるもの)は、
1%ミノキシジル(女性用リアップ)のみです。
なかなか大規模な治験を行えないのが原因の一つですが、
海外では少しづつエビデンスが出て来ているようです。
いくつかの薬剤は個人輸入というかたちで導入も可能なようなので、
当院としても、
出来る限りのことをと考えています。
微力ながら貢献していきたいと考えています。
学会に参加してきました。
美容皮膚科学会は他の皮膚科の学会とは少し雰囲気が違いますね。
まず、女性の参加者が多いのと
参加する方も講演される方も
若い方が多いように思います。
また企業展示のブースもかなりのにぎわいでした。
美容皮膚科の領域といいますと、自由診療を含むことも多いですので、
大学病院に勤務されている方よりも開業医の先生の割合も高いようです。
興味深いトピックスについていくつかこちらでも御紹介させて頂きたいと思います。
1. トレチノイン
トレチノインは皮膚のターンオーバーを促進することは知られており、日本では、どちらかというとシワの治療に用いられますが、濃度を上げることにより、シワよりもシミの治療に非常に有効とのことでした。ハイドロキノンとの併用により相乗効果もありますので、当院でも引き続き、積極的に取り入れていこうと考えています。
2. にきび跡
にきび治療のゴールは「微小瘢痕の予防」というご発表がありました。にきびの治療にディフェリンは標準治療として用いられていますが、ある意味予防的に投与を継続することで微小瘢痕の予防につながるということでした。日本では予防という概念のために保険診療を行うことはすすめられていませんが、ディフェリンについては、予防目的に使用することが重要であるということでした。
3. IPL
IPLに関する最新の知見も得ることができました。いわゆるskin rejuvination として全顔に照射した後に、より波長の短めのもの(510nm 程度)をより濃いシミに照射することにより、効果を高めるということでした。ぜひ取り入れていこうと思っています。
より波長の短い420nm 程度の波長がにきびに効果的という発表がございました。当院でのIPL装置ソラリでもカットフィルターを用いてにきびの治療を行っています。吸収波長を有するポルフィリンに効果的に働きにきびを改善すると考えられています。
4. ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、角質の除去により、毛孔閉塞の改善をもたらし、にきび等に効果があることは知られています。サリチル酸マクロゴールや、グリコール酸等が使用されていますが、それそれの利点を改めて確認することができました。当院ではサリチル酸マクロゴールを使用しています。安全性という意味では極めて優れていますし、十分な角質除去能を有しているとのことでした。
5. 女性のびまん性脱毛
薄毛で悩まれている女性は非常に多いですね。
分類として
a. 男性型脱毛症
b. 休止期脱毛
c. 加齢による変化
と分けられます。
休止期脱毛を来すものとして、
甲状腺機能異常、膠原病、梅毒(2期)、
肝機能障害、腎機能障害、糖尿病、悪性腫瘍等が
あげられます。
まず、これらをスクリーニングし、さらに
薬剤性の可能性を否定することが重要です。
ある種の抗うつ剤、高脂血症の薬剤等で
脱毛症が起きることも知られています。
現在、女性のびまん性脱毛症に対して、
日本で使用可能な治療(いわゆるエビデンスがあるもの)は、
1%ミノキシジル(女性用リアップ)のみです。
なかなか大規模な治験を行えないのが原因の一つですが、
海外では少しづつエビデンスが出て来ているようです。
いくつかの薬剤は個人輸入というかたちで導入も可能なようなので、
当院としても、
出来る限りのことをと考えています。
微力ながら貢献していきたいと考えています。
2014年7月10日木曜日
小児皮膚科学会
先週末ですが、
小児皮膚科学会に参加してきました。
開業後初めての学会参加となりました。
これまでは、長らく大学で指導している立場でしたので、
学会に行くということは、発表をすることを前提としていましたが、
今回は、のんびりと発表を聞く立場で参加させていただきました。
自分の発表がないと、
落ち着いて演題に集中して聞くことが出来ますね。
さて、すばらしい発表が多かった中でいくつかトピックをこちらでも共有できたらと思っています。
1. モーラステープによる光接触皮膚炎
湿布を貼った部位に紫外線があたることで、皮膚炎が誘発されることは以前からよく知られていますが、処方薬ではなく、市販薬が普及してきたことで改めて注目されているようです。気軽に薬局でお薬を購入できるようになったことはいいことですが、副作用については、いわゆる自己責任ということなのでしょうか。この皮膚炎の重篤さは、一度感作されると、紫外線によって相当期間皮膚炎が続いてしまうということと、皮膚炎が全身に及ぶこともあるということです(湿布を貼っていなかったところにも)。残念ながら厚労省も副作用には目をつぶっているようです(ちょっと無責任な感じですが)
3. 外用剤について
a. 混合軟膏について
よくステロイド軟膏と保湿剤を混合しますが、混合することによりステロイドが希釈されるわけではないというお話でした。例えば、リンデロン軟膏とヒルドイドソフトを 1:1 で混合しますが、リンデロンの効力は半分になる訳ではないということでした。
b. 保湿剤の剤形について
保湿剤って、軟膏、クリーム、ローションなどありますね。私もいろいろな剤形を処方させていただいています。保湿因子が配合されているヒルドイドソフト等が保湿効果が高いことは当然ですが、小児期では、ワセリンでもほぼ同等の保湿効果があるということでした。また意外なのですが、ローションは、クリームよりも保湿効果が高いということでした。
他にもすばらしい発表がありました。
やはり、学会に参加するのが、効率的に勉強できますね。
特に開業後は、診療に忙しくなってきますので、まとまった勉強時間を確保しにくくなってきます。
できるだけ学会に参加して、知識をブラッシュアップしていきたいと考えています。
小児皮膚科学会に参加してきました。
開業後初めての学会参加となりました。
これまでは、長らく大学で指導している立場でしたので、
学会に行くということは、発表をすることを前提としていましたが、
今回は、のんびりと発表を聞く立場で参加させていただきました。
自分の発表がないと、
落ち着いて演題に集中して聞くことが出来ますね。
さて、すばらしい発表が多かった中でいくつかトピックをこちらでも共有できたらと思っています。
1. モーラステープによる光接触皮膚炎
湿布を貼った部位に紫外線があたることで、皮膚炎が誘発されることは以前からよく知られていますが、処方薬ではなく、市販薬が普及してきたことで改めて注目されているようです。気軽に薬局でお薬を購入できるようになったことはいいことですが、副作用については、いわゆる自己責任ということなのでしょうか。この皮膚炎の重篤さは、一度感作されると、紫外線によって相当期間皮膚炎が続いてしまうということと、皮膚炎が全身に及ぶこともあるということです(湿布を貼っていなかったところにも)。残念ながら厚労省も副作用には目をつぶっているようです(ちょっと無責任な感じですが)
2. 花粉による眼瞼炎
眼瞼炎はアトピー性皮膚炎に合併することも多いですが、花粉による眼瞼炎が見過ごされていることが多いという発表がありました。ステロイドよりもプロトピックが有効な場合が多いということも興味深かったです
眼瞼炎はアトピー性皮膚炎に合併することも多いですが、花粉による眼瞼炎が見過ごされていることが多いという発表がありました。ステロイドよりもプロトピックが有効な場合が多いということも興味深かったです
3. 外用剤について
a. 混合軟膏について
よくステロイド軟膏と保湿剤を混合しますが、混合することによりステロイドが希釈されるわけではないというお話でした。例えば、リンデロン軟膏とヒルドイドソフトを 1:1 で混合しますが、リンデロンの効力は半分になる訳ではないということでした。
b. 保湿剤の剤形について
保湿剤って、軟膏、クリーム、ローションなどありますね。私もいろいろな剤形を処方させていただいています。保湿因子が配合されているヒルドイドソフト等が保湿効果が高いことは当然ですが、小児期では、ワセリンでもほぼ同等の保湿効果があるということでした。また意外なのですが、ローションは、クリームよりも保湿効果が高いということでした。
他にもすばらしい発表がありました。
やはり、学会に参加するのが、効率的に勉強できますね。
特に開業後は、診療に忙しくなってきますので、まとまった勉強時間を確保しにくくなってきます。
できるだけ学会に参加して、知識をブラッシュアップしていきたいと考えています。
2014年7月5日土曜日
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹とは
水痘を引き起こすウイルスが再活性化して生じる病気です。
神経と皮膚を同時に侵すため
強い痛みと皮膚炎を起こします。
抗ウイルス剤をできるだけ早期に投与する必要がありますが、
万全の治療を施しても
痛みが残ってしまうこともあり、
特にご高齢の方にとっては、
やっかいな病気のひとつです。
海外の文献では、
帯状疱疹の発症を予防できる
あるいは
発症しても症状を軽減できる
ワクチンが紹介されております。
それによると、
ワクチンの接種により
帯状疱疹の発症率は51.3%減少し、
帯状疱疹後神経痛の発症率も
66.5%減少したとされています。
このワクチンの有効性は概ね5年程度とされております。
このワクチンは、
水痘発症予防に通常使用されているワクチンですので
安全性においては問題ありません。
当院では
50歳以上の方に限り、
ワクチンの接種を行っております。
お気軽に御相談下さい。
8000円 (税別)
です。
8000円 (税別)
です。
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