アトピー性皮膚炎は、全身の湿疹を引き起こす代表的な疾患ですね。
ホームページの本文でも書かせて頂きましたが、
大きく
- バリア機能障害
- アレルギー異常
重症度や、病勢を評価するのは、
皮膚科医による視診、触診が重要であるのは
言うまでもないのですが、
血液検査によってある程度客観的に判定することが出来ます。
実際に診療していると、重症の患者さんであっても
ご自分では毎日つきあっている皮膚なので、
どの程度悪いのかは、
客観的に判断がつかなくなっている方が多いような気がします。
そこで知って頂きたいのが、
TARC
という検査です。
一般的な血液検査と同様に調べることができます。
かなり鋭敏にアトピー性皮膚炎の病勢を反映しますので、
もう治っていて保湿剤だけでいいと思っている方でも
実は数値では、まだ治っていないということが分かる場合もあります。
アトピー性皮膚炎で重要なことは、
炎症が残っていてステロイドによる治療の必要があるのか、
あるいは
もう炎症は落ち着いているので保湿剤による予防でいいのか
の判断を正しく行っていくことです。
治療と予防を明確に分けることが重要です。
必要もないのに漫然とステロイドを使用することのないように
定期的にTARCにより確認することをお勧めします。