2014年10月2日木曜日

手術の適応について

当院では皮膚の腫瘍性病変に手術も行っています。
どんな治療もそうですが、
何かをする場合、
1. そのものが何であり、
2. それを治すためにどのような選択肢があり、
3. リスクはどの程度あり、
4. 得られる利益はどの程度あるか
というようなことを考える必要があります。

例えば
顔に黒いものが出来た場合、
1. 良性のもの(ほくろなど)か悪性か(癌)
2. 手術が必要か
  (良性であれば必要ないでしょうし、
   悪性でも手術以外の方法が考えられる場合もあります)
  日帰り手術が可能か入院が必要か
  顔の変形は起こるのか
   など
3. 手術のリスクはどのようなものがあるか
  出血のリスク
  術後の制限はどの程度あるのか
   など
4. 手術により完治するのか

などの問題があると考えられます。

それぞれの疑問はどれも非常に重要と考えられます。
大学病院で長く皮膚がんの診療に当たっていましたので
大きな手術はいろいろと経験してきました。
ただ、どんな小さな手術でもこれらのことは非常に重要と考えていますので
患者さんと一緒に、できるだけ同じ立場で考えていきたいと考えております。
必要な場合は
大学病院などへの御紹介もできます。
お気軽に御相談ください。