乾癬は皮膚の慢性疾患の一つで、
その治療には、
外用療法、紫外線療法に加え、
主に2種類の内服療法(チガソン、ネオーラル)がこれまで存在して来ました。
症状の程度によって、それらを使い分けるのですが、
内服療法は、副作用に注意しながら行う必要があります。
本年3月より、約25年ぶりに乾癬の新しい内服薬が登場しました。
従来のお薬とは、作用機序が異なります。
乾癬においては、いろいろな免疫細胞から炎症性ケミカルメディエーターが放出され、
角化を伴う表皮の異常増殖が起こっていることがわかって来ました。
その免疫細胞の働きを抑制することにより、
乾癬の症状を和らげていくようです。
従来の内服薬に比較すると、安全性が高いと言われています。
基本的には、副作用をチェックする目的で、頻繁に採血をする必要はありません。
主な副作用は胃腸症状で、下痢を約5%に認めるとのことです。
料金は3割負担の方で約15000(月)です。
来年の3月までは長期処方ができませんので2週間までの処方となります。
外用療法や、紫外線療法との併用は可能です。
従来の治療で効果が不十分な方への新しい選択肢として、非常に期待されております。
ご希望の方はお気軽にご相談ください。