ここ数年のアトピー性皮膚炎の治療の進化は凄まじいものがあります。
以前だとある程度、諦めるというか、受け入れなければならなかった慢性の皮膚炎ですが
現在では多くの重症患者さんでも治療により症状がほぼない状態(寛解と専門的に言います)を
達成できるようになってきました。
2018年に注射剤であるデュピルマブが発売され、大きなパラダイムシフトが起こりました。
その後も内服薬であるJAK阻害薬の出現、
外用薬でも数種類発売されております。
今後もさらに新薬の出現が続くそうです。
それぞれの薬剤の特性をうまく利用しながら、ステロイド一辺倒だった時代から
変化を遂げてきていると思います。
いい時代になってきたのは間違い無いですが、
ちょっと、時代の変化が早すぎて、整理する必要もありそうです。
当院では、患者さんお一人お一人にとってベストな方法をご提案したいと思っております。
もちろん、ベストな方法は唯一では無いと思いますので、
様々なことを勘案しながら、ご提案したいと思っております。